【展示】平谷美樹コーナー
金ケ崎町立図書館では平谷美樹さんの特設コーナーを設置しています。平谷美樹さんが今まで発表してきた小説、胆江日日新聞掲載小説『大宮人は如何にか言ふらむ』(全512話)の展示などを行っております。
【平谷美樹さん】
金ケ崎町在住。大阪芸術大学卒業。小説家。2000年『エンデュミオンエンデュミオン』で作家デビュー。同年『エリ・エリ』で第1回小松左京賞を受賞。14年には「風の王国」シリーズで第3回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞受賞。ほかに「草紙屋薬楽堂ふしぎ始末」シリーズ、『でんでら国』『鍬ケ崎心中』『大一揆』など多数。2021年『国萌ゆる 小説 原敬』出版。
♦♦♦♦♦♦♦♦♦
小説家として数多くの作品を生み出す美樹さん。「苦労はあるが大変ではない」とどんな作品も楽しみながら書き上げ、その筆が止まることはない。
美樹さんが小説を書き始めたのは小学生のころ。「小学生のお小遣いで買える本の数は限られているため、読めないなら自分で書いてみよう」と思ったことが小説家への第一歩だという。最初は探偵小説からはじまり、小中高、大学時代にもSFやマンガなど物語を描き続けていた。そして、中学校の美術教師として教壇に立つかたわら執筆を続け、SF小説作家としてデビュー。現在までに発表した作品はシリーズを含め70冊以上に及ぶ。
SF小説からスタートし、これまで怪談シリーズ、歴史時代小説も執筆。代表作「義経になった男」を皮切りに今では歴史作品が一番多いという。「どんな作品でも新しい切り口で描くことを意識しているので、歴史小説にSFの観点を取り入れることもある」と多彩な作品を生み出している美樹さんだからこそできる物語がそこに詰まっている。
美樹さんは小説の他に自身の作品のイラストまで手掛けている。今後は「執筆のほか、イラストや小説の書き方などの講座を開き教える活動にも力を入れたい」と意欲をみせていた。
みなさんもこの機会に美樹さんの世界を体験してみてはいかがでしょうか。
(広報かねがさき(2017年5月号)より転載)
コーナー前に立つ平谷さん(2021年12月)